H24年7月号 おしゃべり通信

H24年7月号 おしゃべり通信

保育園保健の必要性①

「保育園・幼稚園は、日本の子育て、並びに子育て支援の大切な現場として、重要な位置を占めつつある」との認識は、あるようで、希薄だ。

文部科学省管轄だった幼稚園が、厚生労働省管轄だった保育園と合同して「子供園」に統合されるというのも、それを認めたからかと思いきや、待機児童をなくすことばかりに終始している様にみえる。

形はどうでも、魂を入れなくっちゃ!!

先進諸国には及ばなくとも、日本はそうも貧しい国ではないのだから、実は“本当に”「保育に欠けている子供」なんてそうはたくさんいない筈。

預ける側の事情を鑑みるに、先ず戦後教育の賜物『自分を活かす』ために子育てを二番目に置こうとしているのでは?

子供にとっては実に迷惑かも・・・。

また、男性ですら就職難の時代なのに、総務省は、安い労働力確保に必死だから「望む人は働ける環境に」っていう一文に大義名分をかけている・・。

北欧には3歳未満児を家庭で育てたら補助金を出し、働いたら寧ろ税金控除は一切なし、っていう国もあるというのに、なんという価値観の違いだろう。

一方、そういう世界の現状は政府もとっくに知っているのだから、ここでごまめの歯軋りをしていたって何にもならない。なら、政府の方針に従って早期集団保育をして母子分断をする事も一応認めておこう。

でも、そうすると決めるのなら『人が育つ一番大切な時期に保育園が果たす役割』を、繰り返し、繰り返し、塾考すべきだ。何せ子供が一番活発に活動する時間を保護者の代理として保育しているのだから。

保護者は保育を外注しているって気がついているのだろうか?専門機関だから、その質は当然上々だと無条件に信じては居ないだろうか?

(H24/6/26 S.URATA M.D.)

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夏の衣服の着せ方・脱がせ方 (通気性・吸湿性の高い素材)

高温多湿な夏の日本において、子ども服に求められるものはまず通気性、吸湿性に優れているということ。

さらに着ていて涼しく快適で、動きやすい事が重要です。汗をかいたら着替えはまめにしましょう。それには、なるべくスナップやボタンを必要最小限にしているものがおすすめです。

新生児から3ヵ月児の夏用のベビー服は「肌着」が中心です。この月齢の赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごし、汗をよくかきますので、特に吸湿性が重要です。肌を刺激しないように縫い目が外側にあるものを選び、色に関しては余分な着色のない白がよいでしょう。「白」は汚れや小さな虫などがついている場合にも目立ちますので、赤ちゃんの安全の点からもおすすめです。

また、エアコンの効いた室内と室外では寒暖の差が大きくなるので気温の変化や表情などを注意して脱ぎ着を上手にさせ、体温調節するようにしましょう。

子ども服も流行があり、おしゃれな服も着せてあげたいと思うでしょうがTPOに合わせて、親が選んであげる事が大切です。

それは成長してから自己管理ができるかどうかの基礎になるはずです。

看護師:猿渡

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防ごう、家庭内の水の事故 ~海や川だけじゃない!家庭内に潜む危険~

例年、夏になると必ずニュースになるのが水難事故です。

水の事故といえば、海や川・プールなどがありますが、乳児のいる家庭では屋内での水難事故にも注意が必要となります。

家庭内で、最も危険な個所は、なんと言ってもお風呂です。

浴槽に湯を貯めて浸かる習慣のある日本の家庭では、入浴後の浴槽に残し湯をするケースもあります。

そこに歩き始めの乳幼児が頭からひとりで近寄ると、浴槽の中を覗いた際に頭から落下し、そのまま水死するというケースが報告されています。

●家庭内の水の事故を防ぐ対策●

1、浴槽にはお湯を残しておかない

2、浴槽に鍵をかけて、子どもが入らないようにする

3、子どもだけでの入浴は避ける

4、水遊びをする時は、その場を離れない

5、上の子が一緒でも、子どもだけで遊ばせない

また、トイレや洗濯機、洗面器なども浴槽と同様注意が必要です。

顔が浸かるほどの水たまりがあれば事故の原因となりうる事を覚えておきましょう。

参考文献:miku子どもと私が育つ!楽しむ育児情報誌内記事

文責:松山弥生

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肥満と病気のリスク トゥルク大学・大学病院のMarkus Juonala博士らは、対象者を

①グループ(小児期・成人期ともに標準)、

②グループ(小児期肥満、成人期標準)

③グループ(小児期・成人期ともに肥満)

④グループ(小児期標準、成人期肥満)

に分けて、肥満と糖尿病・高血圧・脂質異常症・動脈硬化のリスクについて研究しました。

その結果、小児期・成人期ともに肥満のグループが最もリスクが高く、成人後に肥満になった人でも、リスクが高いことがわかりました。

小児期での改善の重要性 また、この研究から小児期に肥満だったとしても、成人までに標準になっていた場合、これらのリスクが、一度も肥満になったことがないグループと同じ程度にまで軽減されることもわかっています。

しかし、同博士は「肥満の治療は難しく、今回の研究でも、小児期に肥満の子供では、成人期でも肥満のままである確率が高かった」としています。

この研究から、小児肥満の改善がいかに重要であるかわかってもらえたと思います。

しかし、同博士が言われるように、肥満の治療は難しく、本人や両親、周りの大人の意識と危機感がとても薄く、なかなか改善が見られません。

子供の将来を考えるのであれば、「肥満の改善」も重要な項目の一つとして考えてもらいたいと思います。

小児肥満教室のご案内

<毎週火曜日の計5回シリーズで開催>

対象:肥満傾向にある小学生(定員:5~10名程度)

場所:浦田医院、みゆき苑

期間:夏休み期間(毎週火曜日)

時間:10~12時(第5回は10~14時)

内容:第1回(7月24日)…生活リズムと食事

     第2回(7月 31日)…食事の組み合わせ

     第3回(8月 7日)…太らないための食事

    第4回(8月21日)…3・1・2お弁当法

    第5回(8月28日)…楽しいイベントを計画中!

Medical Tribune 2012.6.7より

文責  管理栄養士 野嶋義文