梅雨の季節
食中毒にも注意 食中毒は真夏だけではなく梅雨の季節に入る6月にも、少し涼しくなる9月にもむしろ起こりやすいものです。
病原体の中には、ジメッと湿度が高い場所や、温度が高い場所が大好きなものがあり、なかでも湿気を好む細菌が増殖しやすいこの時期は食中毒が発生しやすくなります。
●細菌性食中毒●
食品に付着した増殖した細菌や、細菌の毒素を摂取する事で発症します。
食中毒の大半が細菌性で、特に梅雨から夏期に多く発症します (腸炎ビブリオ・O-157など)
●ウイルス性食中毒●
食品に付着したウイルスを採取する事で特に冬に多く発症します。(ノロウイルスなど)
●化学性食中毒●
もともと食品に含まれていない、有害化学物質を採取する事で発症します。(ヒ素・カドミウム中毒など)
●自然毒食中毒●
動物や植物に含まれている毒素を摂取する事で発症します。(毒キノコ・フグ毒など)
~食中毒予防の3原則~
洗う!
手にはさまざまな雑菌が付着しています。必ず手を洗いましょう。また、生の肉や魚などを調理したまな板などの器具から、野菜などへ菌が付着しないように調理器具は使用の度に、きれいに洗いましょう。
低温で保存する!
10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。
加熱処理!
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までよく加熱する事が大事です。 一般的に食中毒の原因になる細菌は37度前後が発育の適温ですが、10度から60度までは細菌は増殖します。お弁当を作る際もこの温度を避ける調理が大切で「加熱する際は65度以上を、保存する場合は5度以下の冷却」が重要となります。
※食中毒かなと思ったら
おう吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようと体の防御反応です。
早めに病院を受診しましょう。
参考文献:政府広報オンライン内記事
文責:松山弥生